遙かなる時空の中でタクティクス
Capter.3 憂国の皇子
高千穂地方を治める領主レヴァンタの死から数ヶ月。
常世軍の圧倒的な武力により直ぐにでも鎮圧されると思われていた
反乱の戦火は、中つ国の宮がある橿原の足元…熊野まで到達していた。
中つ国独立の気運が高まる中、反乱軍の旗頭「二ノ姫」を葬るべく
皇の盾と名高いムドガラ将軍が出陣して数日。
根宮に一時帰還していたナーサティヤの元に、火急の報が告げられた。
「ナーサティヤ様!!ムドガラ将軍、果無峠にて討死との報が…」
「…。ムドガラが、散ったか。……ムドガラ軍の残存兵は?」
「ムドガラ将軍が殿を勤められ、本隊六千は無傷とのこと。」
「分った。根宮の獅子王軍に再編するよう、手筈を整えよ。」
「ははっ!!」
疲労の色が濃い武官が、ナーサティヤの命に従うべく、御前を
後にする。暗黒の太陽・禍津日に照らされ、昼間でも薄暗い根宮の
中庭に、ナーサティヤは一人、佇んだ。
「とうとう…橿原宮に戻ってきてしまったか、二ノ姫よ。
それが、お前の選んだ道であるというのならば、受けて立とう。
私は…二度も国を裏切るつもりは、ない。」
とかゆーゲームが遙か4の追加ディスクのトレボだかプレボだかに
ついてきたら、30Kまでなら出しても良いな。(笑)
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