Web拍手より



unlimited blade works



「本当に…あんた……あん…ぽんた…ん……ね……。」
「あああ、とぉさ…あ…あああああああ………!!!」

最期に、彼女はそういって、笑った。
優しく俺の髪を撫でてくれた手は、力を失い、地に堕ちた。

誰も、自分の手のひらからこぼしたくなかった。
なのに、一番大切なものをこぼしてしまった。

彼女の熱が、地上から無くなる。
残ったのは、血潮で錆びた一振りの短剣。

だから。

彼女の短剣を投影する。
彼女の短剣を投影する。
彼女の短剣を投影する。

そして。

剣の中に、彼女を投影する。

無限に投影する。

無限に彼女を投影する。

無限に剣を投影する。

もはや、全てに意味が無いとしても。

投影する。
投影する。
投影する。

ああ、そうだ。
多分、私はあの時から。

きっと剣で出来ていた…



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