Web拍手より



我が手に、意志を、情熱を。



私がいなくなってしまっても、
君はきっと真っ直ぐ前を向いて歩いていくんだろう?
…別にそのことを非情だと、非難しているわけではないんだよ。

ただ。

もう少し、君と一緒にいたかった。
真っ直ぐに前を向いて歩いていく君を、
もう少し、見ていたかったんだ。


男は少女の髪を、無骨な手で愛しげに梳く。
そして、傍らに倒れる少年を見つめる。


だから。

小僧に片腕をくれてやったんだ。
たとえ、それが小僧の一部となってしまっても。
それは、かつて私だったもの。


君の髪を梳き、
切断の痛みを覚え、
私の思いを知っているもの。


我が手に、意志を、情熱を。
願わくば、君の為にこの手が役立たんことを。




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